有機野菜について

ここでは有機野菜について詳しくみていきたいと思います。最近「オーガニック」という言葉をよく耳にするようになりました。実はこのオーガニックというのは「有機的な」という意味の言葉で有機農産物のことを指すのです。

健康ブームといわれる世の中で多くの人が注目しているこの有機野菜はなぜ良いのか、その秘密を探りたいと思います。

有機野菜には化学肥料を使用しません。では、何を肥料としているのでしょうか。それは循環型有機農法といわれていますが、自然に取れるものだけを使って肥料にしているのです。牛や馬、鶏などの糞と牛舎、馬舎、鶏舎に敷いていた藁をしっかりと熟成させることで、良質の堆肥になります。

それに腐葉土を混ぜ合わせて肥料として使用するのです。有機野菜の認定は一番厳しいといわれており、農作物の成長段階だけでなく種をまく２年前から化学肥料を使用していないことが証明されないと有機野菜とは認定されないからです。

また有機野菜には農薬も使用しません。もう一つ無農薬野菜というのがありますが、この無農薬野菜は種を植えて収穫するまでの間に農薬を一切使わないというものであって、有機野菜は化学肥料と同じように種をまく２年前から農薬を一切使用していないというものなんです。

ただ、虫は野菜を食べてしまうものですが、農家は虫が嫌う花を近くに植えたり不職布を使用したりすることで農薬を使用せずに防虫対策を取っているのです。また、自然あふれるところでは、虫は鳥の大好物なので鳥が虫を退治してくれることもあります。

実は有機野菜には除草剤も一切使用しません。というのも除草剤には雑草を防ぐための強力な薬品が含まれているからです。農家は種をまく畝と呼ばれる土のふくらみの間隔をあけて雑草を抜きやすくする工夫をしていたり、もちろん農作物の根元に生えた雑草は手や鎌で刈り取るんです。

なかには雑草が農作物の日よけや風除けとなるため、根元からの除去はしないといったような農家もあるようです。

また、有機栽培には露地栽培が基本となっています。いくら農薬や化学肥料を使用しないからと言ってハウスの中で栽培していては、美味しい野菜は作れません。自然の中で朝の太陽の光を浴びて時には雨や風も受けながら、豊かな大地の栄養をたっぷり吸収して成長していくのです。

また、土地も休息を入れてあげなければ痩せて栄養も少なくなってしまいます。冬の間は十分に休息を与えることで土は力を取り戻し、春には栄養たっぷりも堆肥を与えることでまた美味しい野菜を作ることができるのです。

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